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アニメーションの台本
登場人物・声優・設定
- ヒメ=妃愛(ひめ)
声優:桑木栄美里
吉浜に飾られていた雛人形。いつの間にか意志を持つようになり人間として転生する。真の目的はいなくなった男雛を探すこと - ソラ=神谷 蒼空(かみや・そら)
声優:福山潤
高浜市内の高校へ通う高校1年生/ウミとは幼馴染だがそれ以上の進展はない
高浜市で最も多い苗字=「神谷」 - ウミ=蒼井 侑海(あおい・うみ)
声優:山崎るい(推しタカ声優オーディション2024グランプリ)
高浜市内の高校へ通う高校1年生/ソラのことを思っているが自分から言い出せない/内気で奥手な性格。
徹底的に人見知りするが心の中にはオタク的な部分もある
<シーン1/名鉄三河線高浜港駅前>
「ここは・・・どこじゃ?」
「わらわは?・・・ヒ?メ?・・・そうじゃ、ヒメさまである」
「ここはどこじゃ?」
「え?あ、あの・・・高浜です」
「タ・カ・ハ・マ・・・とな」
「はい・・・あなたは誰ですか?」
「わらわはヒメじゃ」
「ヒメ?おひめさま?ひょっとして・・・コスプレイヤーさんですか?」
「コスプレ・・・?なんじゃ?」
「ソラ、もう行こうよ・・・この人なんかヘン」
「まあ、なんでもよい。お前、案内(あない)せい」
「え?」
「ほらぁ」
「高浜なんて見るところないですよ〜」
<シーン2/高浜の名所紹介>
「道のあちこちに鬼がおるのう」
「そう、だから鬼みちって言うんですよ」
「あれはなんじゃ?」
「かわら美術館です。かわらを使ったアートとかかわらの歴史が見られます」
「ふむ」
「丘の上に見えるのはなんじゃ」
「観音寺の衣浦観音です。焼きものの観音さまじゃ日本一の大きさなんですって」
「ほう」
「ここは大山緑地って言って、春には桜がとっても綺麗なんですよ」
「あそこになにかおる」
「焼き物のたぬきです。大きいでしょう。焼きもののたぬきじゃ日本一大きいんじゃないかな」
「高浜は日本一が多いんじゃのう」
<シーン3/人形小路〜高浜茶屋>
「ここは人形小路(にんぎょうこみち)です」
「いい名前じゃ」
「街のいろんなとこで細工人形が見られるでしょ。
吉浜地区は細工人形の街だから」
「細工人形とな」
「そういえば、ヒメさまってお雛さまみたいですね。時期はずれだけど・・・」
「お雛さま?」
「ほら、雛壇に並んでいる女雛とか。男雛の隣の」
「男雛・・・」
「あ、え〜っと、それだけじゃなくて菊人形とか見ていきましょうよ。もうすごいんだから」
「うむ・・・
そなた、この町が本当に好きなんじゃな」
「え・・・」
「私もそう思う」
「ヒメさま、どこですか?」
「一瞬で消えた」
「こんな時期に雛人形」
「男雛がいない・・・」
「しのぶれど 色に出でにけり わが恋(こひ)はものや思ふと 人の問ふまで」
「どうじゃ、わらわの男雛にならぬか、ソラ」
「えっ」
「あ、いや。無理無理無理無理。
絶対にムリです〜〜〜〜!」
「ソラ、ヒメの男雛になっちゃイヤ!」
「やっと言えたな、ウミ」
「え・・・」
「ソラとウミ。似合いの夫婦(めおと)じゃ」
「ヒメさま〜」「ヒメさま〜」